今、朝4:30。
事務所で寝てたら誰かが
「すいませ〜ん」
大きな声で(たぶん何度か)呼ばれて起きた。
めったにないけど、たまにケイタイ持ってない人が
故障とかガス欠で夜来店する事はある。
でも今は朝4時だ・・・。
事務所玄関のドアを開けると
身長160センチぐらいでほとんど無表情の男のヒトがいた。
「すみません。北海道に行くので300円めぐんでくれませんか」
・・・・・・・・・。
俺が、ねぼけてるのかな?
「今、何時ですか?」って聞いてみた。
「さあ?3時頃ですか・・・」
どうもこのヒトに常識は通じないらしい。
歳は・・・俺と同じぐらいか、ちょっと上か、う〜ん下かも?
だいたいこういう人は年齢不詳なんだ。
さあ、どうしよう。
歩いて東京から来たらしい。
北海道に仕事をさがしに歩いていくらしい。
ロマンティックな話だけど、このヒトだと全然そう感じない。
ウソでもホントでもどちらでもないような、
そんな事どうでもいいような感じ。
たぶんどうでもいいんだろう。
「あなたは泥棒ですか?」
なんとなく聴いてしまった。
「ちがいます。北海道にいくんです」
う〜ん、どうも会話にならない。
表情のないヒトはすこし恐い。
100円玉がなくて、500円玉貯金から1枚出してめぐんだ。
「ありがとうございます、また来ます」
「いやいや、もうこないで下さい。本当にです。解かりますか?」
「解かりました。」
う〜ん・・・解かったのかなぁ?
まあ、そういうこと解かるんだったらこの時間に堂々と来ないだろうな。