ダブルファンタジー

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ダブルファンタジー 村山由佳

水曜日から4夜連続で睡眠不足。今、午前1時読了。村山由佳恐るべし。この4日間ダブルファンタジーが読みたくて仕事を終わし(それでも夜10時は過ぎる)晩飯もそこそこにお酒も一滴も飲まず至福のミッドナイト読書タイムを満喫。

やっぱり容赦なしで濃厚で切れ味抜群。

出張ホストのケツの温度から話がはじまり、いきなり「あんたのリードがまずいから気がのらない・・」とホストをこき下ろす主人公の奈津。その奈津が尊敬する師、昔の先輩、新しい男・・・と身体を交わせ、変わっていくのか、もしくは本来の自分にもどっていくのかどっちなんだろう?自分のダンナとの関係は読んでてとてもキツい。俺んちと似てる訳じゃないけど、俺はいろいろな事をそのままにしてここまで来てしまった感はいがめない。それは別にして、エロいとこはすんごいエロい。でもイヤラシクはないようなきがする。女子でも男子でもドキドキすると思うけど特に女子には利くんじゃないかな。奈津の持論「セックスは想像力と芝居っけにかかってる」というのはとても納得してしまう。それに後半の奈津がなんともかっこいい。「この先どれだけ身も心も燃やしつくせる相手に出会えるだろう。何回脳みそまで蕩けるセックスができるだろう。そのためなら、そのためだけにでも誰を裏切ろうが傷つけようがかまわない。そのかわり、結果は自分で引き受けてみせる。」ちきしょ~、俺も引き受けてみせるぜい!

この本でいっちばん好きなのは「はい、時間切れ。」のタイミング。絶妙です。