いい本でした。
読み始は子供の頃にマンガで読んだ「みゆき」(あだち充)を連想したけど
あっという間にそんな事は打ち砕かれてしまったのでした。
血のつながらない兄妹の恋愛なんて・・・と思ってたら
意表をつかれジワジワとせつなくなっていくのです。
末の妹は気さくで元気なんだけど何故か誰かの男しか好きになれなくて。
長兄も、まあイロイロあるんだけど、長兄を見てたら畑仕事がしてみたくなった。
油断して読んでた訳じゃないんだけど父の話は丁寧に読んでしまいました。
父の「幸福と呼べない幸せというのもあるのかもしれない」という言葉は・・・染みました。
直木賞って、何?
村山由佳の本を初めて読んだのは「BAD KIDS 海を抱く」の文庫本が本屋で平積みになってて、たまたま買ったのがきっかけだった。「おもしろい」だけじゃないんだよなあ。「実直」というかなんというか・・。「天使の卵」の解説で村上春樹が「この凡庸こそが・・・」といっていた気がするけど、それも意味わかんなかったし。う〜ん、やっぱりこんな解説みてーの俺には無理なんだな。でもホント村山由佳の本はおもしろいんだ。これからもちょっとずつ読んでくぞおお。